【ホワイトミント通信3(メルマガ) 2005年4月6日号より抜粋】
どの教科専門の学校もそうだと思いますが、他の教科の学校に行かれた方からは、「どんな勉強したの?」と聞かれることが多いと思います。
私は、少し特殊な美術系の学校に行きましたので、今日は、そこで学んだことを書きたいと思います。
大学では、デザイン科だったのですが、ロゴのデザインの授業もありました。
美術の勉強は数学や社会などと違い、正しい答えというものがない教科です。
だいたいの授業は、まず先生が課題を与え、それに対して生徒が制作して、それを先生がみんなの前で、あーだこーだと評価することが多いです。
ロゴデザインの授業でも、そんな感じで授業が進みます。
先生は「いいデザインとは何か」なんていう答えのようなものを、教えてはくれないのですが、印象に残っているのは、「白い面積がきれいだね」という言葉でした。
私は、ロゴをデザインするときに、ロゴが描かれていない白い所を意識してなかったのですが、先生は「白い面積がきれいだね」と言ったんです。
その時「白い所も重要なんだ!」と気づきました。
そんな「何も描かれていない白い部分」を意識することは、現在の名刺にも活かされていると思います。
プチ名刺のデザインは、白い面積が多く名前と住所の間が大きく空いているので、疑問を持たれた方もいるかもしれません。
この空間は、名前を目立たせるための空間です。
今度、プチ名刺の名刺をご覧になるときは、文字や絵が描かれていない白い部分に注目してみてくださいね。
この白い空間にゆったりした空気が流れるようにデザインしているつもりですので。
それから、普段、絵などをご覧になる機会がありましたら、描かれている人や物に注目するだけでなく、背景の形や面積などにもご注目してみてください。
きれいだなと思う絵は、背景の形もきれいなんです。