【1】まず、ラフスケッチをします。
犬と猫が芝生で気持ち良さそうにしていて、春っぽい空気が流れている感じをイメージしました。それを、シャーペンでおおまかに描いていきます。この時は、リラックスして気楽な感じで描くと、自分でも気に入る絵が描けるような気がします。
【2】資料集めをします。
本当は実際に動いている犬をスケッチするのが1番良いと思いますが、今回は、動物の写真集や雑誌、インターネット等から写真を探します。【1】で描いたイメージに近い写真を探しますが、特にこだわらず好きな写真をみつけていきます。
【3】今度は少し丁寧に、資料を見ながら、下絵を描いていきます。
この時、なるべく細かく、どこにどんな色を塗るか考えておくと、色を塗る時迷わずに塗れます。
【4】【3】をトレペ(トレーシングペーパー)に写します。手作りカーボン紙(トレペの裏を前面、鉛筆で塗りつぶしたもの)を画用紙とトレペにはさみ、画用紙に下絵を写します。
【5】水に溶ける水彩色鉛筆と、一度乾くと水に溶けないアクリルガッシュという絵の具を使って、色を塗ります。
色をぼかしたい時は、絵の具をつけた筆と、きれいな水をつけた筆の2本用意し、色を塗ったそばから、ぼかしていきます。大きな面積をぼかしたい時は、きれいな水をつけた筆で一度塗りたい所をなぞってから、絵の具を塗ります。
この時、なんだか失敗したような気がして、ふて寝(-_-*)Zzzしてしまうこともありますが、あまり自分のイラストを悪く思わず、かと言って天狗になって、向上心を忘れてしまうことのないよう、集中して描くのがポイントです。習字を書く時のようになるべく1筆1筆、ムダな線がなるべくないように、描いているつもりですが・・・、あくまでも「つもり」です。
この段階で、気に入らない場合は、ふりだしに戻り【1】からまた始めることも、途中の【4】から描き直すこともありますが、結局1番最初に描いたものが1番良かったりして、「あれ?」ということもありますが、最終的にはお客様に選んでもらいます。
イラストを描く時は、なるべく時間がある時で、楽しい気持ちで描けるのが望ましいですが、時間がなくてイライラしていたり、落ち着かない時に描いてしまうと、それが絵に出てしまい、雑な感じに仕上がったり、イメージ通りにいかなくなってしまったりしますが、たまにそれが、いい味になることもあり、その辺が絵のおもしろさであったりするかもしれません。最近は、カメラ付きケータイで写真がいつでも撮れちゃう時代ですが、旅に行って、ちょっとスケッチしたりすると、とてもいい思い出になりますよ。
絵は心の写真ですから。
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3月10日号のメールマガジンの目次です。↓
■目次
1、「楽しいけど、たまにふて寝しちゃうイラストの描き方」
2、もれなく、名刺10枚プレゼント!